骭セ葉です。地球環境問題を考える上で、人間と動植物の共生の視点を持つことが大切。(10/14)

☆西洋中世史の研究者で一橋大学学長の阿部謹也氏の著作を読みました。日本社会の特徴を「世間」というキーワードで見事に説明しておられます。世間の壁を突破するには「新たな出会い」が大切。(10/13) 

☆滅多に映画を見に行かない私ですが、筑波大学で「もののけ姫」を上映していたので行ってきました。宮崎監督の総決算とも言える作品、確かに美しく迫力がありますね。自然と人間の関係というテーマは、今環境問題の解決を迫られている人類にとっていつも深く考えていなければいけない重要な課題。カウンターテナーの米良氏の歌もさすが。でもストーリーも音楽もあと一歩何かがほしい気がしました。(10/11)

☆日本橋の丸善で洋画家の白木博也先生の個展が開かれたので出かけました。油絵画家としてますます充実した創作活動を展開されていますが、実は私の中学、高校の恩師です。美術の成績は最悪だったのに卒業後も親しくしていただいています。茶色を基調とした画風は混沌とした社会の暗いイメージを象徴しているという印象を持っていたのですが、面白いことに遠くから眺めてみると印象が全然違ってことのほか明るい絵に見えることがわかったのは収穫。何事も視点を変えると未来の希望が見えてくるのかも知れませんね。白木先生は実は大変なバッハファンです。高校生の私に「君は芸大に行きなさい」とおっしゃったのもこの先生。もちろん冗談半分でしょうし美術の先生に音楽をやりなさいと言われたわけで...。シュメルリ歌曲集を歌いなさいと勧めて下さったのもこの先生です。もう70才をとっくに超えているはずなのにお元気そのものの姿に感動し、植物の話からバッハの話まで楽しませていただきました。(10/10)

☆パソコンの修理が終わってもパソコンの調子が悪いままで、今日の日中についに動かなくなってしまいました。あれこれ試しているうちに、ウィルス感染を発見!アメリカの元同僚から送られてきた仕事関係のMicrosoft Wordのファイルが感染源らしいです。今ようやく退治しました。それにしても驚きました。全然スピードが違います。何と快適なこと!早く気付くんだった!皆さんもお気をつけ下さい。(10/5)

☆今週は異様に東京に出かける機会が多く、行ったり来たりの生活でした。今日は東京での所用が夕方に終わり、今日は早く帰ろうかと思ったのですが、そこは欲張りな私。インターネットで本日のコンサートを検索すると、サントリーホールで小林研一郎指揮のコンサートを見つけ、当日券を買って聴きました。

 サントリーホールはステージにも何度も乗っていますが、聴衆としてはP席で指揮者の顔を見ながら聴くのが何と言っても楽しみです。最初の曲は、ウィーン・アルバン・ベルク弦楽四重奏団のヴァイオリニストのゲルハルト・シュルツ氏の独奏によるモーツァルトの協奏曲。私好みのふくよかなヴァイオリンの音色で、音程も正確そのもの。ジュリアード出身の演奏家が多い中で、明らかに違うスタイルは好感がもてます。このスタイルはどこかで聴き覚えがあると思ったら、昨年つくばで聴きパーティで親しくお話しした、カリン・アダムと弾き方が似ています。同門ではないかと想像するのですが...。

 チャイコフスキーの悲愴交響曲は、コバケン氏の独壇場。コバケン指揮のコンサートは、P席で聴くに限りますね。とにかく表情豊かで、顔を見ているだけでやりたい音楽のイメージが伝わって来ます。うなり声もよく聴こえてきました。面白いと思ったのは、演奏中でもよい演奏をした奏者に合図をして誉めたり、bravoとつぶやいたりされていたこと。第1楽章が終わると、指揮台から下りて楽員に小さな声でありがとうございましたと挨拶するなど、とにかく謙虚な姿勢に好感がもてます。リーダーの条件は、人をうまく誉めて自分に引きつけることなんだなあと実感しました。すてきなコンサートでした。(10/3)

☆今日は盛りだくさんの一日。午前中はつくばで仕事をした後、午後から東京に行って、1:30, 2:15, 3:00, 5:00と次々といろいろな予定をこなし(デートじゃないよ)、7時に東京芸術劇場にかけつけました。久しぶりのオーケストラコンサート。90歳の巨匠の演奏は、本当にすばらしかったけれど、聴く前の僕の予想とかなり異なっていました。都響の音色が予想以上にきれいで、Brucknerの意図を細部まで見事に再現し尽くしていました。もっと巨大な音楽を予想していたので、むしろ等身大のBrucknerがとても気に入りました。90歳になってあのくらいの境地に達することができたらいいなあ...。コンサート終了後、いわゆる「一般参賀」なる儀式を初めて見ました。でも僕も前の方に顔を拝みに行ったのですから、やはりミーハーか。(10/1)

バックナンバー: 1998年 6-9月 5月 4月 3月 アメリカ旅日記(1/98)

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