PA-34-220T (Piper Seneca V) Cylinder Removal and Installation 2

ようやくCylinderが外れました。中のExhaust Valveを見ると、やはり熱で焼けてしまっていました。

Cylinderが外れた後は、Connecting Rodが傷つけないように、O-Ringなどを使って浮かせた状態にします。
そして、開口部に覆いをして、異物の進入を防ぎます。

数日の後、Engine Shopから修理をしたCylinderが2つ戻ってきました。
Exhaust ValveだけでなくIntake Valveも新しい物に交換されました。
今度は取り付け作業です。

Push Rod HousingとPush Rodを取り付ける前に、Cylinder下側にあるHydraulic Valve Lifterを取り外して、内部のEngine Oilを抜きます。
このEngineではHydraulic Valve Lifterが取り付けられていて、
Engine OilによってValve Clearanceを
自動的に“0”に調節する仕組みになっています。Zero Lash Valve Lifterとも呼ばれます。

Hydraulic Valve Lifterを取り付けた後、Push Rod HougingとPush Rodを取り付けます。

Valve Clearanceが規定値であることを確認します。

Exhaust Pipeを取り付けます。作業も最終段階、Engine試運転までもう少しです。

Engine Runup Areaまで飛行機を移動し試運転。無事にEngineが動いたときはとても嬉しくなります。
通常のEngine Runupと、最大出力での全速運転も行って、問題は無し。作業は無事に終了です。
ある技術者の話の引用ですが、飛行機のEngineは繊細と言われていても、高負荷に対する耐久性は必要以上に持っているとのことでした。出力の時間的制限から、また負担を軽くするという考えから、「離陸後は、1000ft AGLを超えたらPowerを絞って…」などと言われますが、現実にはそのPower調整が粗雑であるために、Engineを壊してしまうことがほとんどだそうです。そして、わずか5秒10秒の超過燃焼室温度は、Engineを壊すことには十分すぎるということです。私も飛行中の出力調整、Mixture調整は、慎重に行いたいと思います。
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