その1: ガイアナからスリナムへ
その2:スリナムから仏領ギアナへ
その3:ガイアナまで一気に戻る
その4:バルバドスで1日、そして帰国
その5:その他の写真1
その6:その他の写真2


南米でありながらラテン文化でないこの地域には前からちょっと興味がありました。植民地時代、白人と共に持ち込まれた疫病でほぼ駆逐された原住民族。そして、奴隷として連れてこられた黒人達。奴隷制廃止後にアジアから来た移民達。混じり合った文化は特異な国を造り出しています。
ガイアナはかなり汚い感じのする国で、首都ジョージタウンは危険も多いとききますが、私は特に危ない目にもあわずに楽しめました。旅行するのにお金がかかるのが難点。

1日目 (8月21日)

2003年8月21日、14:40発のUA430便にてSpokane出発。真夜中過ぎにようやくニュージャージー州のNewark空港に到着。次は翌日の7:15にニューヨークのJFK空港から。ここからニューヨークまでは結構遠い。JFKまでのバスなどはもう終わっているしタクシーは$75とやたらに高いので、列車でとりあえずニューヨークのペンシルバニア駅へ。午前2時半という時間にもかかわらず人が多く、待合室付近には警官も常駐していて安全そうなのでここで数時間つぶす。

2日目 (8月22日)

5時頃まで時間をつぶし、タクシーでJFK空港へ。ここから先はBWIA West Indies Airwaysというカリブ海域専門の航空会社。それほど便も多くないだろうからチャックイン・カウンターも空いているだろうと思ったが、大混雑で列が全然進まない。あれよあれよという間に出発時間が迫ってくる。しょうがないので職員に自分の便名と時間がもうない事を伝え、前に割り込ませてもらう。7:15発のBW425便はトリニダード・トバゴ経由で14時過ぎにガイアナの首都、ジョージタウンに到着。入国審査で「ビザは?」ときかれる。ビザは必要ないと思っていたのだが・・・。そう言うと職員間で「日本人ってどうだったっけ?」という議論があった後、追い返すのもかわいそうと思ったのか入国させてもらえる。空港からジョージタウンまではミニバスで1時間US$5。ジョージタウンにはあまり宿がないようでガイドブックに載っている宿もつぶれたりしている。Friend's Apartment Hotelは水シャワーでUS$23とかなり高いが、他も似たり寄ったりなのでここに泊まる事にする。ジョージタウンは水事情があまり良くなく、蛇口をひねると茶色い水が出てくる。これを飲むのはやめておいた方がよさそう。その後、町の中心部に戻って両替し、しばらく町を観光する。Robbstownあたりはアジア系の屋台がいくつか出ていてアジアの雰囲気。ビールを飲みながら屋台の料理を食べ歩く。ガイアナのメインのビールはBank's Beerといって1本G$120(US$1=G$200)くらい。なかなか美味しい。町ゆく人々は7割方黒人で2割以上がインド系。白人はほとんど見かけない。町の喧噪を眺めながらビールを楽しむ。

ジョージタウン、Stabroekマーケット。

St. George's Cathedral。

3日目 (8月23日)

朝から少し町中を散歩した後、スリナムへ行くためのバスを探す。まずは中間にある町ロシニョール(Rosignol)へ向かうのだが、「ロシニョール行き」と言ってもなかなか見つからない。で、「スリナムへ行きたい」と言うと「Boa Vis行きの50番か63番に乗れ」と言われる。うかつにもそれまでバスに番号が付いている事に気が付かなかった。50番のミニバスに乗り、9時過ぎにロシニョールへ向けて出発、昼過ぎに到着する。ここで川を渡るためにフェリーに乗り、対岸の町New Amsterdamで今度はは国境の町Corrivertonへ。2時頃到着。ここからスリナム行きのフェリーが出ているはずなのだが、探しても見つからない。町の人にきくと、船着き場はここからさらにタクシーで20分ほど南へ行ったところにあるらしい。そんな事はLonely Planetには一言も書いていない。歩いていける距離ではなさそうなので、屋根付きのトゥクトゥクのような角張った独特の形の乗り合いバスで船着き場へ行く。ここからCorentyne川を渡ればスリナム。朝の10時発のフェリー1本が基本なのだが、車が5台以上集まれば第2便も出るらしい。今日はまだ4台しか集まっていないが、人が多いので第2便も出るとの事。運が良い。フェリーは15時頃出発。30分程で対岸に着く。同じフェリーだった人がパラマリボまで行くというので、その人のトラックの荷台に乗せてもらう事にする。ミニバスはSf.35,000(US$1=Sf2700)という事なのでかなりありがたい。スリナム側の船着き場からしばらくは未舗装のラフな道でトラックの荷台はかなりつらい。他にも何人か荷台に乗っていたが、皆しんどそう。1時間ほど走ってようやく舗装された道に出る。ニッケリエ(Nickerie)とパラマリボへの分岐点でトラックから数人降り、座席に座る事ができたためかなり楽になる。時差が1時間あることもあってパラマリボ到着は21時頃。ここまでトラックに乗せてきてくれた人たちが宿探しも手伝ってくれる。なかなか空いている所がなく、Bule MoonというUS$16の宿で空き部屋をようやく見つける。バス・トイレ共同でUS$16というのはあまりにも高すぎるが、一緒に探してくれている人たちの手前、あまり贅沢も言ってられないのでここに決定。シャワーも浴びずに寝てしまう。

ガイアナ側国境。

スリナムの船着き場。


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南アメリカ

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