今回はボルネオ島の熱帯雨林の森について紹介させて頂こうと思います。
ボルネオ島の熱帯多雨林の森は、南米アマゾンの森がこの世に誕生する遥か昔、
1億数千年以上前、恐竜たちが繁栄していた中世代から存在していたと言われています。
1億数千年前と言いますと、温暖な気候が続き、恐竜が繁栄した中世代の
白亜紀 にあたるのですが、
この頃に被子植物が進化&繁栄を遂げたそうです。
そしてその後に何度か訪れた氷河期にも、この地域の森は影響を受けず残ったために、
たくさんの生き物達が逃げ込んできて、そこから現代まで、多種多様な生物の進化があったとされています。
ボルネオの森は、それほどにも遥か遠い昔から、長い長い時間をかけて
数え切れないほどの命を育み、独自に進化し続けてきた地上の母なる森と言えます。
私たち人間の寿命に比べてみると、本当に気が遠くなるほどの長い年月を生きてきた森。
10年、100年、1000年、1万年、10万年、100万年、1000万年・・・。
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そんな世界最古のボルネオ島の熱帯雨林の森には、現在記録されているだけで、223種の哺乳動物、
600種以上にもなる鳥類、数百万種とも言われている昆虫類、200種以上の爬虫類が
生息しており、植物種では地上に存在する種の10%以上もの種が存在しているそうで、
地球上に存在する全ての生物種の50%〜90%以上の種が、この森に生息していると考えられています。
熱帯雨林の森は地上の陸地面積の6〜7%しかないのに、地球上に現存する
生物種の半数以上が生息しているのです。どれほど豊かな地か想像して頂けるかと思います。
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このように遥かな年月をかけて独自の進化を遂げてきたボルネオ島の熱帯雨林の森は、アフリカや
南米の熱帯雨林の森と比べると、とても背の高い森 と言う特徴を持っています。
それは、大きいもので樹高が 70〜80m にも及ぶ
フタバガキ科の大木 が、ボルネオの森を
形成している事によります。
南米アマゾン等の熱帯雨林の森は、樹高30〜50mの木々により形成されています。樹高30mでも
日本だと樹齢数百年以上もあるスギやクスノキ、ケヤキなどの巨木として人々を圧倒し、
たくさんの人々に愛され守られていますよね。樹高 70〜80m。皆さんどのくらいの高さか想像はつきますか?
ビルで言うとおよそ16〜18階ほどの高さだそうです。そのような高い木々によりボルネオ島の
森は成り立っているのです。
そんな背の高いボルネオ島の熱帯雨林の森は、
背の高い木から低い木まで、最上層〜最下層のおよそ3〜5層の構造を持っており、
それぞれの層で、それぞれの生物層が循環しており、様々な生物種が互いに共存、共生しあい、
進化しあい、とても複雑な生態系を形成してきました。
下記にそれぞれの層についてまとめてみました。
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● 最上層 (超高木層)
最も生物の活動が活発な樹冠から飛び出た樹高60〜80mのてっぺん。
● 亜高木層 (樹冠/林冠)
森林の1番上の、枝葉が集中した層。(地上30〜60m)
陽の光が最も良く当たり、光合成など活発な生物活動が行われている場所。
花や果実をつけるのも多くの高木はこの層で行われる。= 動物にとって食料の多い場所。
オランウータンやその他のサル、鳥類など、多くの生き物たちが樹冠で生活をしている。
その為、地上から熱帯雨林で暮らす生き物達の姿は、そうそう見ることはない。
● 中間層 & 下層1〜3
中間層の樹木は葉が重なりあっており、ここから下には日光はほとんど差し込まない。
この層には蔓性の植物や、宿主の木を利用して下向きに生長する締め殺しの木(イチジクなど)、
そして着生植物などが複雑に絡み合っている。
昆虫も多く、それらを食べる小動物、
その小動物を食べる肉食動物(ボルネオ島で言えばウンピョウなど。)が生息している。
● 最下層 (低木層/森床/林床)
森の中の地面部分の事。昼間でも太陽光が十分に届かず薄暗い。
その為、地表付近ではシダやコケ類など、日陰でも耐えられる植物しかなく、
キノコなどの菌類の宝庫となっている。
また落ち葉などもシロアリなどにすぐに巣に運ばれ、その栄養分は再び樹木に吸収されてしまう。
このように養分は早い速度で生物間を循環しており土壌に蓄積する余裕はない。
そのため、熱帯雨林の土壌は無機質で酸化物が残ったラテライトと呼ばれる赤土になっており、
浅く痩せているため農業にも向かず、一度森林が伐採されるとすぐに雨に流されてしまいやすい。
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例えば、高温多湿なボルネオの森の地表付近には様々な菌類が存在しているのですが、
その菌類がフタバガキ科の大木の成長にかかせない存在であったり、
中間層以下では陽の光が十分に届かない事から、他の植物に着生する植物(ランなど)や、
虫からの栄養を糧にするウツボカズラなどの食虫植物のように不思議な植物が数多く存在していたり。
中には、数百万種いると言われている昆虫の中の、
たった1種類の昆虫に受粉してもらうためにだけに進化した植物と、
その植物の蜜だけを食べて生きるようになった昆虫などなど・・・
ボルネオのジャングルは、長い長い年月をかけて共生進化をとげてきた、不思議がいっぱい・・・。
この森の素晴らしさや不思議さ、雄大さ、神聖さ。
私なんて、まだまだ、そのほんの一部しか知らないのだと思う。
それでも生命の豊かさの凄さは、1度、ジャングルの中に入れば嫌でも目に入ってくる。
その神聖なパワーも、一度足を踏み入れれば、体全体が勝手に分かってしまう。
地面から木々のてっぺんまで、そして朝も昼も夕方も夜も、隙間なく、命であふれているんです。
そして全ての命が循環しているのです。
それが1億数千年もかけて作り上げられた、地球の本来の姿。
そして私たちも、その循環している命の一部。
森がなければ生きていけない生き物の1つだと言う事を感じられるはず。
是非、皆様も機会を作って、一度、ボルネオのこの豊かな森の世界を覗いてみて下さい。
ボルネオ島マレーシア国サバ州でおすすめのジャングル・サイト
1.Danum Valley (ダナンバレー)/Borneo Rainforest Lodge
原生林の森が残るボルネオ・ジャングル・トレッキングの本場。最短2泊3日〜。
http://www.borneorainforestlodge.com/
2.Tabin Wildlife Reserve (タビン野生生物保護区)
サバ州最大面積の保護区。本格的なトレッキングが楽しめます。最短1泊2日〜。
http://www.borneonavi.jp/tabin/
3.Kinabatangan Jungle Camp (KJC)
サバ州最長のキナバタンガン河沿いのジャングルに囲まれた森の中にある快適なロッジ。
リゾートがひしめくスカウ村より更に上流域のビリット村にあります。
リバークルーズで様々な動植物に出会えます。本格的なジャングルトレッキングはしないため、
軽装で参加可。体力がなくても楽しめるのでお子様や年配の方でも安心です。
最短1泊2日〜。
Adventure Jouenry World Travel (BORNEO) Sdn Bhd
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