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自衛隊 行くからそこが 戦闘地域

えっ、イラク復興支援っていいことじゃないの?

・・・っていうか、これじゃあ復興支援っていうより、・・・もしかして参戦?

自衛隊をイラクに行かせちゃだめだ!我が身かわいさでいってるんじゃないよ

米軍の化学・放射能兵器(劣化ウラン弾)で汚染されたイラク ガン、白血病、新生児の出生異常


  「人道支援」は隠れみの 

浄水活動をするのは陸自派遣要員550人中わずか30人 

 「自衛隊は戦争に行くのではない。人道支援に行くんです」 小泉首相のおな じみのセリフです。テレビではし きりに、浄水作業の訓練をする自衛隊が映し出されます。
 しかし、陸自派遣要員550人のうち、浄水・給水活動に従事するのは驚くな かれたったの30人。医療活動 40人、公共施設の復旧活動50人を合わせても、「人道支援」要員は120人 でしかありません。
 残り430人のうち、警備担当が約130人、あとの300人は全て、いわゆ る後方支援活動(この地区の治 安活動を担当している英・オランダ軍の兵站支援を含む)に当たります。
 また、航空自衛隊は占領軍の運航計画の一端を担い、掃討作戦に向かう武装した 兵士も運びます。
 これで「人道支援」に行くと、真顔でいえるのでしょうか。

攻撃で傷ついたイラクの人々のために、何かしたい気持ちはみんな持ってる。
でも、日本政府の「復興支援」は、イラクの人たちのためじゃないらしい。

イラク攻撃に携わった米軍は、そのまま駐留して、今も戦闘作戦についている。
イラク市民の抵抗は止まらず、米軍はそれを武力で鎮圧している。

そう、イラクはいま戦争中だ。自衛隊はそこへ行って何をする? 
米軍の後方支援? そういうのをなんというかわからないかな。


それは参戦というんだ。

日本は参戦するな。自衛隊を行かせるな。

INDEX
戦争しながら復興? そんなのありえない
復興というなら、イラクの人が求めていることを   
憲法違反のイラク特措法。それにも違反する自衛隊派遣。これが法治国家?
「国際社会」は自衛隊を出せなんていってはいない。


 戦争しながら復興? そんなのありえない 

アメリカ軍、ただいま攻撃中! 

戦時に準じた態勢
 イラク駐留米軍は激化する一方のゲリラ攻撃に対応するため、中央軍のアビザイド司令官が来週中にも約400人の要員とともにカタール基地に移って 前線で指揮するなど組織を挙げた軍事作戦を強化している。14日までに武装勢力掃討を目指す「アイアン・ハンマー(鉄つい作戦)」を現地で展開、 5月の「大規模戦闘終結」以来、初の空爆を実施するなど、ブッシュ大統領の大規模戦闘終結宣言とは裏腹に、戦時に準じた態勢で臨む構えだ。

イラク人の死者は増えつづける
イラクボディカウント

市民がいることがわかっていても、火力を浴びせる米軍
 11月30日、米軍はサマラ市民に向かって見境いなく銃撃戦をおこなったと、戦闘指揮官が語りました。 しかもそれは偶発的な出来事ではなく、「アイアン・ハンマー」作戦により予想されたことだといいます。 Soldiers for The Truth の記事を翻訳しました。ぜひお読みください。
 町全体を舐め尽くす銃撃戦


大量破壊兵器もなかった、フセイン氏もつかまった、でも戦争やめない! 

 ブッシュ米大統領は、フセイン・イラク元大統領の拘束を国民に報告すると同時に、これは「イラクにおける暴力の終わり」を意味しないと述べて忍耐を求めた。
 また、イラク駐留米軍の成功を祝い、労をねぎらったが、これで米国の任務が終わるわけではなく、今後も困難な戦いを継続しなければならないと語って米国民に忍耐と決然たる姿勢を呼びかけた。


まず、現実を見よう。そして考えよう。これが解放なの? 民主化なの?

住民抑圧の軍事作戦は今も続く
イラク占領米軍が、「テロリスト掃討」の名で住民抑圧を進めています。反米デモへの銃乱射、有刺鉄線による村の囲い込み、住民へのIDカード(身分証明書)携帯の義務付け、 戦車やブルドーザーなどでの住居の破壊、テロ容疑者の家族・親類の逮捕…など、住民の生命と人権を徹底して侵害しています。
中学校が米軍に封鎖され、中にいる子どもが連行された(抜粋・要約)
 12月16日の夕方、西バグダッドのアミリヤ地区で住民がサダム・フセイン支持のデモを開催した。子どもたちの多くが、通りかかった巡回中のアメリカ 軍の特殊車両ハンビーに投石した。この件を除いて、デモは非暴力であり、発砲もなく、一人の怪我人も出なかった。
 今日(17日)になって、第1空挺師団所属の米軍部隊が大型戦車二台と複数のヘリコプター、数台のブラッドリー戦闘車両を伴って戻 り、アッシャヒド・アドナン・ヘララ中学校を封鎖して男子生徒を捜索した。学校は完全に封鎖され、前夜のデモ中に撮影した生徒の写真を もって米軍兵士とイラク人警察が入ってきたとき、出入り口も閉鎖された。
  機関銃を搭載した数台のハンビーが大きな幌つきの兵員輸送用トラックを取り巻いていて、そこには26人の生徒が乗せられ、その後、 戦車が前後の護衛する形で退去した。その後まもなく、ドアは錠を開けられ、おびえている生徒たちが解放された。校門のあたりで、多くは涙を流して、走り出した。
 「これが民主主義? これが自由? 皆さん、アメリカ兵がここで僕たちに何をしたか見たでしょう?」
 「なぜ彼らは僕たちにこんなことをするのか? 僕たちは子どもだよ。何人かが石を投げたけど、僕たちは 友人がどこに連行されたかも知らされない!」
村への「懲罰」といって果樹園をなぎ倒す米軍(抜粋・要約)
 9月下旬、バグダッドから北に70キロほどいったイラク中部の町ドルアヤの近郊で、米軍のブルドーザーが果樹園の木々をすべて 根こそぎにする作業が行われた。
 米軍は、付近の村人たちを尋問したが、誰もゲリラの居場所を教えなかったため、その「懲罰」として、村人たちが所有するナツメヤシや オレンジ、レモンなどの果樹を、根こそぎ切り倒した。
 伐採するなと泣いて頼み込む村人たちを振り切り、ブルドーザーを運転する米軍兵士は、なぜかジャズの音楽をボリューム一杯に流し ながら伐採作業を続けた。
 ナツメヤシは樹齢70年のものもあり、村人たちが先祖代々育ててきた果樹園だった。伐採を止めようと、ブルドーザーの前に身を投げ出した 女性の村人もいたが、米兵たちに排除された。
 伐採を担当した米軍部隊の中には、村人たちの悲痛な叫びを聞き、自分に与えられた伐採の任務と「なぜ村人たちにこんな辛い思いを させねばならないのか」という不合理感の板挟みに耐え切れず、突然大声で泣き崩れてしまう兵士もいたという。

イラクの復興を支援するには、まず米軍の攻撃を終わらせなければ。

少なくともこの状態では、米政府・占領軍に荷担してはいけないことは確か。


ちょい待ち! じゃあなぜ、戦争は終わったという認識があるの? なぜ食い違うの?
 もともとアメリカ政府は、一方的に攻撃を開始しました。そして、これでいいと思ったところで一方的に戦闘終結宣言を出しました。 それでアメリカ政府は勝利者として、統治者として、振舞えると思ったのでしょう。ところが、イラク側も無抵抗ではなかったのです。 戦闘終結宣言後、おそらくいったん姿を消した政府軍だと思われる勢力も戦闘を始めましたし、なによりも市民が占領統治に抵抗し始めたのです。 市民の抵抗は広範で、フセイン氏拘束後はより勢いを増すと考えられます。
 一方的に戦闘終結宣言を出して、戦争はもう終わったのだ、以後逆らうやつはテロリストだ、なんていうのはアメリカ政府の勝手な言い分です。 そんな話は通用しないでしょうし、米軍の司令官も「これは戦争だ」といっています。

占領軍への抵抗はフセイン氏やバース党のものではない(抜粋・要約)
 サダムが人びとを怖がらせる化物でなくなった今となっては、労働組合運動と大衆抗議行動が頻発するようになり、武装抵抗運動を補完し、それに合流する だろう。
 武装レジスタンスから労働組合員まで、さらには最高位アヤトラ(宗教指導者)アリ・シスタニが加わって、今や、ひとつの要求がほとんどすべてのイラク国 民を結び付けている。選挙だ! そして、選挙こそは、米国が固く拒んでいる要求なのだ。米国は、(国民の団結という)結果がありうると正確に予測してい るからだ。だから、米国は市長選挙の停止を急いだのであり、2週間前には、バグダッドの大学の選挙で選ばれた学部長を、占領当局を無遠慮にも批判した として更迭したのだ。
 サダムの屈辱的な末路は、宗派と民族の分断を図る、米国主導の試みを弱体化するだろう。サダムの圧政に抵抗し、命を落としたすべての人びとへの追悼を 胸に、非暴力抵抗運動と武装レジスタンスは激化するであろうし、アメリカ国民を含む世界の人びとからの支持をこれまで以上に集めるだろう。

国連事務所を爆破したりする外国のテロリストを抑えることは必要じゃない?
 アメリカ政府は、「テロとの戦い」などといって、イラクで「正しいこと」でもしているようにいっていますが、 米軍が占領する以前は、イラクにはそういうテロリストはいなかったといわれています。テロリストと呼ばれる反米勢力がイラクに入りこんだのは、 米軍がイラクの秩序をめちゃめちゃにしたからです。しかも米軍は、軍事力を行使しても彼らを抑えることがまったくできていません。 それどころか、米軍兵士たちが肌で感じていることは、自分たちの非道な攻撃が一般市民に向けられているために、彼らをもテロリストにさせてしまうだろうということです。
 このような米軍を支援することは、テロを増やすことにはなっても、なくすことにはつながりません。
 これは、日本がテロリストに狙われても屈しないなどというカッコイイ話ではありません。日本の自衛隊がイラク市民に憎まれ、いわゆるテロリストを生み出すことに なるということです。

この戦争は「テロとの戦い」ではない(抜粋・要約)
 わが軍の男女の兵士たちは、彼らの生命を賭けてイラクで国際テロリストと戦っているので はない。彼らは9月11日にわれわれを攻撃した犯人と戦っているのではなく、そのような連中の仲間と戦っているのでもない。
 そうではなくて、わが軍の基地に迫撃砲を撃ち、パトロール中の部隊を攻撃し、高速道路に仕掛け爆弾を隠しているゲリラの正体は、そ の国で生まれ育ったイラク人であり、彼らは自分たちの国からアメリカ軍を追い出そうとしているのである。戦術としては卑怯かもしれない が、イラクの抵抗レジスタンスはほぼイラク人全体のものなのだ。
 彼らはアメリカ人を憎んで攻撃しているのではない。彼らは自分たちの国イラクを占領しているアメリカ軍を憎んで攻撃しているのである。




 復興というなら、イラクの人が求めていることを 

必要なのは仕事

イラクの失業率は十月現在、約50%
 国連と世界銀行が十月に発表したイラク国民の雇用などについて調査した報告書「合同イラク調査─生活、雇用、再統合」によると、イラクの失業率は現在、約50%。 三月二十日の米英両国によるイラク侵略前と比べて、20ポイントも増加しました。
 報告書は、失業増の原因が、米英占領当局の暫定行政当局(CPA)が、フセイン元大統領を支えたバース党の影響を除くという口実で、公務員や軍人を大量解雇したことにあると指摘しています。
 市民は怒りを募らせ、雇用対策を求める示威運動も頻発しています。九日には自衛隊の派兵予定地である南部サマワで、約千人の市民がCPA事務所付近でデモ行進し、オランダ軍と衝突する事件も発生しました。
 国連と世銀の報告書は、新規の雇用創出が「イラクの復興過程で最も決定的に重要な要素の一つであることは疑いない」と指摘。雇用創出こそが大部分のイラク国民の深刻な貧困を軽減し、 同国の「正常化」と「平和で安定した環境の維持」にとっても不可欠だと強調しています。

自衛隊はイラク人の職奪う=イラク統治評議会メンバー
 イラク統治評議会のダーラ・ヌーレッディーン評議員は27日、自衛隊のイラク人道復興支援活動が結果としてイラ ク人の雇用機会を奪う恐れがあると指摘し、「復興事業は職のないイラク人に優先的に与えられるべきだ」との見解を強調した。時事 通信とのインタビューで語った。
 失業問題解決へ期待高まる 予定地サマワ(抜粋・要約)
 サマワでは3日、失業者1000人以上が職を求めてデモを行った。その際、参加者が市庁舎に対して投石を始め混乱。市庁舎の隣に事務所を置いてい るイスラム教シーア派政治組織「シャーバン運動」のメンバーが、自分たちの事務所への攻撃を止めようとデモ隊に向かって発砲する騒ぎに発展した。
 サマワ警察によると、この発砲で市民1人が死亡、5人が負傷。警察は同組織メンバー62人を拘束した。市庁舎は7日になっても窓ガラスが破壊された ままで、混乱の大きさを物語っていた。
  サマワ署の刑事・政治運動部門の責任者、モハマド・ナジムさん(40)によると、サマワ市民は今、自衛隊派遣によって雇用問題が大幅に改善されると 期待している。日本政府が繰り返し「自衛隊は治安維持に当たるのではなく、イラクの復興のために来る」と説明していることで、市民は「自衛隊がサマワ 市民を雇用してくれる」と考えているのだという。
 サマワでは70%以上の成人男性が失業状態とみられる。ヤシン・サミールさん(45)は「自衛隊に期待している。どんな仕事でもいいから、雇用して ほしい」。サイド・ヤセリさん(38)も「自衛隊はサマワ市民に仕事をくれると思う。日本に助けてもらいたい」と期待を口にする。
 サマワ署のサアド・ムハンマド副署長は「サマワ市民の多くは仕事がなく、空腹の状態が続いている。自衛隊派遣が雇用創出につながらない場合、市民の 落胆は大きく、派遣は失敗するだろう」と話している。


サマワには水はある

サマワはインフラが整っており、水もあるという現地情報はいくつかありますが、そのうちの一つ、平和市民連絡会のかたから 送られてきたメールをご紹介します。
 なおこの文は現在、平和市民連絡会のサイトにはありません -->WORLD PEACE NOWのページに同じメールが転載されています
「平和市民連絡会」イラク派遣(2003.10.22〜12.13)メンバーからの情報
 沖縄の平和市民連絡会は、今年の1月と5月の二度に渡ってイラクにメンバーを派遣しましたが、第3回目の訪問を終えて、本日仲間が帰国しました。自衛 隊が派兵されようとしているサマワの情報を得ましたので、連絡させていただきます。
 以前も自衛隊がバクダッド周辺に派兵されそうな時に、バクダッド周辺の水事情について情報を流しましたが、サマワのライフラインはバクダッドの何倍も 整っているとのことです。つまり水道も完備されており、きれいな水が出ているのです。私たちの仲間は生水を飲みましたが、下痢すら起こしませんでした。 彼が持ち帰ってくれた水を私も飲みましたが、まったく平気です。
 自衛隊の主要な業務の一つとして「浄水作業」が報道され続けています。これはバクダッド派兵予定の時もそうでした。サマワは、自衛官に水を配れるくら いにきれいな水がきちんとあるそうです。
 もちろん、郊外には水道が通っていなくて給水車に頼っている地域もあるそうですがそれは戦前から同じ状況だそうです。つまり、戦争によって破壊された のでそうなっているのではないのです。また人口比から言っても、水道がない地域に住んでいる人はごく一部です。だからほっとけということではないので すが、自衛隊が「給水作業」の為に行くという理由は否定されることになります。


劣化ウラン(U238)の処理や被害対策はぜひとも必要

将来にわたって被害を出す劣化ウラン
 91年の湾岸戦争のときにも、イラクで320トン(米国防省発表)もの劣化ウラン弾が使われました。放射能の半減期が45億年という劣化ウランの被害は一時的なものではなく、現在もガンの多発、奇形児の多発という現象と なって続いています。
 今回のイラク攻撃で、米軍はさらに500トン以上ともいわれる大量の劣化ウラン弾を投下しました。 今後長期にわたってこの被害が出ることは、間違いありません。
 


放射能測定結果
(1)日本人ジャーナリスト豊田直己氏の測定値 劣化ウラン研究会のコンテンツです
2003年4月10日から1週間程 バグダッド市内およびバグダッド南郊の街の数箇所

(2)イラク特措法特別委員会 藤田祐幸氏(慶応大学物理学教室)の参考人意見陳述書 同上
2003年5月19日〜6月2日 バクダッド・バスラ

(3)クリスチャン・サイエンスモニター紙 スコット・ピーターソン記者の測定値 サラ・フランダース氏の論評中
5月15日付記事 バグダッド数箇

(4)シアトル・ポスト紙 測定値 サラ・フランダース氏の論評中
8月4日付 バスラ―バグダッド間6箇

(5)ウラニウム医療研究センター ドゥラコビッチ博士 中日新聞の取材 調査報告東京集会
2003年11月 バグダッド、バスラ、カルバラ、サマワなどイラク国内十五カ所
住民の尿や遺体の組織、土、水、大気など100以上のサンプル

(6) フォトジャーナリスト森住卓氏 共同通信
2003年12月 サマワ中心部からユーフラテス川下流1キロ地点

(7) 地元の人権活動家と日本の市民団体「イラク国際戦犯民衆法廷」のメンバー 中日新聞
  2004年1月 サマワ中心部から約2キロ地点 旧食肉解体場

アメリカ政府も日本政府も、劣化ウランの被害を認めない
  ところが、アメリカ政府は劣化ウランが健康に害があるということを未だに認めていません。湾岸戦争に参加した米兵にも被害が出ているのにです。 もちろん日本政府もアメリカ政府に同調しています。日本政府は、イラクに劣化ウラン弾があったとか高レベル放射能を確認したとか いう報道は知っているが、アメリカが劣化ウラン弾を使ったかどうかは知らない、といっています。 

国連が米英軍の劣化ウラン弾使用を確認(共同 2004年1月7日)

福島瑞穂議員の質問主意書に対する政府答弁を読んで(質問と答弁書全文あり) 
ヒドイを通り越して笑えます、というか、泣けますというべきか。

 害を認めないということは、対策をとるはずがないということです。米軍や自衛隊が劣化ウランの回収や処理、健康被害対策をするということは、今のところあり得ません。 しかしそれらは、イラクが再び安心して暮らせる場所になるためには、ぜひとも必要なことなのです。 


イラクでの劣化ウランについてのまとまった情報は:
米軍の化学・放射能兵器(劣化ウラン弾)で汚染されたイラク ガン、白血病、新生児の出生異常
湾岸戦争に従軍した兵士たちにも被害が。どうか自衛隊をイラクに送らないで。


 参考: 
サマワからのレポート 2004年1月10日  SALAAM!のコンテンツです
自衛隊ウェルカムのウラで〜イラク・サマワの町の空爆被害と劣化ウラン汚染の実態〜
(前略) このようにサマワでは、空爆による民間人被害者への補償や劣化ウラン弾の回収・撤去が早急に求められている。もちろん米軍はこれらのことに関しては何 もしていないし、おそらくこれからもしないだろう。それは自らの「戦争犯罪」を認めることになるからだ。しかし、これらのことに「フタ」をして、「復興」 「人道支援」と言ってみても、果たしてどれだけの説得力があるだろうか。
 半世紀前わが国では、被爆者への補償を取り残して「平和都市」ヒロシマの復興と建設が進められた。「平和都市」建設の旗のもとで、原爆で家族を奪われ家 を奪われた被爆者が市外の山中に追いやられたのである。サマワを訪れて、そのことを思い出した。





 憲法違反のイラク特措法。それにも違反する自衛隊派遣。これが法治国家? 

イラク特措法には米・英軍支援が明記されている

イラク特措法に書かれている活動内容
1:イラクの治安維持に従事する米英軍などへの後方支援
2:イラク人への物資輸送、橋や道路建設などの「人道・復興」支援活動

 政府案には、「3:生物・化学兵器処理に協力する大量破壊兵器処理活動」というのもあったのですが、 大量破壊兵器そのものが発見されていないということで(苦笑)、削除されました。
逆に米軍は、劣化ウラン弾という大量破壊兵器を使ったんですけど・・・(涙)。

資料:イラクにおける人道復興支援活動及び
安全確保支援活動の実施に関する特別措置法
全文   概要


憲法との関係は

戦闘が終わったあと、占領軍を支援するとしても・・・
 占領行政も交戦権の一部だ、という日本政府の見解があります。
「交戦権は相手国兵士の殺傷のみならず、相手国の領土を占領し、占領行政を敷く意味を含む」
(1970年 政府答弁書/1997年11月25日 参議院内閣委員会での質疑と答弁)
  たとえ戦闘には手を染めず、終わったあとに乗り込んでいって占領統治に参加しても、 それは戦闘が行われたからこそできることですから、その前提である戦闘の責を免れることはできないという点で、この見解には説得力があります。
 イラク特措法はこの意味で、たとえ戦闘が終了していても、憲法違反であるということになります。
 

戦闘中の軍支援はもちろん憲法違反。戦闘地域なら、イラク特措法にさえ違反。
  戦闘中の軍隊を支援することは、たとえそれが「非戦闘地域」であって飲み水の補給でも、参戦であり憲法違反です。
 またイラク特措法には、基本原則として「戦闘行為が行われることがないと認められる地域」つまり非戦闘地域でのみ支援活動ができる、と明記されています。 非戦闘地域が存在しないのに自衛隊を派遣するなら、政府は自分で提案して決めたイラク特措法にさえ違反することになります。
 


自衛隊を非戦闘地域に送る? ――それは無理!
  なぜなら、「非戦闘地域」に自衛隊が行けば、そこが戦闘地域になるからです。
 現在イラクには、日本の民間の人たちが入って、イラク攻撃の実態を知る活動などを行っていますが、 その限りではそこは「普通の生活の場」であるそうです。しかしそこに、米・英軍やそれを支援する軍隊が 行けば、その隊は攻撃の対象になりますからそこはいつでも「戦闘地域」になり得ます。
 

「自衛隊も攻撃対象」 武装集団幹部 毎日新聞7月10日3時11分更新
もちろん輸送業務も攻撃される。米兵の死亡5人 東京新聞6月17日


「自衛隊イラク派兵準備は私戦予備罪(刑法93条)にあたる」という説

小泉純一郎首相の犯罪を告発するアピール
「アフガニスタン国際戦犯民衆法廷(ICTA)」共同代表 前田朗氏

刑法93条 外国に対して私的に戦闘行為をする目的で、その予備または陰謀をした者は、三月以上五年以下の禁錮に処する





「国際社会」は自衛隊を出せなんていってはいない。

国連安保理決議は、「当局」への支援の要請なんてしていない。

資料:安保理決議1483号の全訳
「官報」第3617号より。webではここにしかないかも。



 国連安保理決議1483は、どうみても米・英よりの決議に感じられます。民間人に最少でも5000人以上の犠牲者を出した 今回の攻撃の責任には触れずに、「イラクの前政権により行われた犯罪及び残虐行為に対する責任の所在を 明らかにする必要性」にだけ言及したり。米・英の攻撃は国連安保理の決議もなしに、査察が成功しつつあるなか一方的に 行われた違法なものなのに、米・英を「占領国」と規定して「これらの諸国の関係国際法の下での特定の権限、責 任及び義務を」認めたり。

 しかしそんな安保理決議でも、「当局」を支援してくれと要請してはいません。「当局」への支援に関しては、決議にはこうあるだけ。
 

さらに、当局の下で要員、機材及びその他の資源を提供することにより、 イラクの安定及び安全に貢献するとの加盟国の意思を歓迎し、(国連安保理決議1483号序文)

  これは、「貢献したい」というなら喜んで受けますよ、というだけのこと。「貢献」しなきゃならぬということはないし、 「貢献」は「要員」でなければならぬということもありません。 ましてや自衛隊の海外派兵をしないはずの日本が、無理して自衛隊を出さなきゃならないということは全くありません。
 これに飛びついて、これまで国内では認められなかったこと――自衛隊を海外派兵し、相手国の承認なしで入国させ、その国の市民と戦闘中の軍 隊の後方支援をする――(これは侵略行為とどこが違うのだろうか)を、「特別措置法」をつくってまで可能にするのはおかしすぎます。
 政府はいったい何をしたいの? 
 

国連決議のいわんとしていることは何か? 

では、国連決議1483は、どう読み解けばいいのでしょうか。法律家のかたの見解があります。

参議院外務防衛委員会・イラク特措法公聴会においての前田朗さんの意見陳述




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