香港の公共サービスー電力、ガスと水道
(2000年10月16日)
1.電力
香港の電力サービスは地域によって2つの私営電力会社より提供されている。
1)香港電灯(Hong Kong Electric Co.):
李嘉誠和記黄埔所属子会社。香港島地域の電力独占供給。
2)中華電力(Chiina Light & Power):
東京電力を除いてアジア最大電力会社のようです。九龍、新世地域で電力独占的にを供給している。
両社は経営地域が違うので、直接の競争にはならないが、料金は両社大体同じ。住宅用電力として約0.86元/度。しかし最低30ドル。大陸の約2倍。東京の1/2(?)安いとは言える。料金は2ヶ月一回請求で、普通家族1ヶ月の電気料金は150〜300ドル/月で済むだろう。
電圧:200/220V。電源プラグはイギリスタイプの3角。非常に馬鹿みたいでかい、使いにくい、不便。日本からもってきた電気製品のために、沢山のプラグアダプターを用意しなければいけない。
香港の水力資源がなくて、電力は主に香港の島にある燃煤と燃油発電所から供給されている。一部はシンセン大亜湾核電厂と他の広東電厂から補給されている。
2.ガス
香港のガスは「香港中華煤気有限公司」に独占経営。香港の殆どのマンション、アパートには「管道煤気」が入っている。
料金は約0.21$/MJ、つまり10.1$/度(用量は多くなって料金も安くなる)。(注:1度=48MJ)注:毎月基本料20ドル。
僕はガスの度数概念がよく分からないが、確かに東京では毎月5千円位払っている。こちらでは毎月どのくらいだろう。
ガス会社は毎月住宅訪問に来るようで、留守であれば、ガス会社はこの家族の平均毎月用量で仮に度数をつけて請求する。翌月精算。また、利用者は自分が度数を記録してガス会社に電話、インタネットで申告することもできる。よいシステムだと思う。
3.水道
香港の水道と下水道は香港政府所属の「水務署」(The Water
Aiuthority)より提供する(私営ではない)。
水務署は水源の開発から、水道の建設、修理、料金の徴収などまで全ての責任をもっている。
料金は4ヶ月1回で徴収。料金は:
・毎4ヶ月最初の12立方無料。
・次の31立方まで:4.16ドル/m3
・次の19立方:6.45ドル/m3
下水道:
・毎4ヶ月最初の12立方無料。
・12立方以上:1.2ドル/m3
ようは「節約用水」を提唱する制度だ。
香港の飲用水の大部分(5分の4)は大陸(広東省)より供給されている。残りの部分は香港郊外の水庫より。
香港の水道水は飲める(香港政府強調)。しかし、多くの市民は「蒸瑠水」を購入して飲む。「蒸瑠水」の供給商としては李嘉誠のWatsonが最大。
香港人の半分以上は朝起きてから寝るまでずっと李嘉誠のポケットに金を入れている。
電気、ガス、水道及び他の公共サービスの料金の支払い方法は全部一緒。いくつかの方法がある、日本よりかなり先進。
・銀行口座自動振り替え。(しかも、振替の限度額も設定できる)
・銀行のATMで振込。(ATMの画面に料金支払いという項目があり、あて先の口座名を覚えなくても大丈夫)。手数料無料!
・電話、インタネット支払う。事前に口座を登録する必要がある。
・Check(支票)を書いて郵送する。
・当然自ら利用会社の窓口に行って現金で払える。この方法を利用する人はいないだろう。
香港では沢山の24時間営業ショップ(Seven Eleven)などがあるが、日本のような料金支払い方法を導入してないようだ。