目次 州の鳥は蚊・・・ 真昼に見えるオーロラ?! 寒い冬には何を着る? イクラは食べないアラスカン アラスカはアメリカで一番安全な州? 人の頭もおかしくなる暗〜い冬 トイレは外 水道なし シーフードは高い? 真冬に半そで短パンのアホ 犬ぞり通学、アザラシ狩りのうわさの真相 ドアも凍りつく寒さ オーロラは真冬より秋が良い? 恐るべし、ヘラジカ! |
このページは「親分から見たアラスカ」というテーマで、私が勝手気ままに 思ったこと感じたことを書いています。(笑)「でもこれは絶対に違う!間違ってる!」と思われた方は、ご遠慮なくメールかBBSの方でお知らせください。 *** |
これほど蚊に悩まされているアラスカなのに、日本で使うような蚊取り線香や蚊取りマットのようなものは売られていない・・・。これは私にとってはアラスカ七不思議のひとつ!蚊よけキャンドルなるものや、蚊よけランプのようなものは売っているのだが、それらすべてに「室内では使用しないでください。」とか「アウトドア専用」と書かれているのだ。じゃぁ、室内の蚊はどうやって殺せばいいんだよ〜!?とキヨシ君に聞くと、「室内に入れないようにする。」とか「蚊帳を使う。」とか、そんな答えばっかり・・・。やっと日本人の友達から手に入れた蚊取り線香をたいたら、キヨシ君に「そんな体に悪そうなものやめてよー!」と猛反対されてしまった。 アラスカン達よ、蚊対策は本当にこれでいいのか? |
2001年、元旦。当時ただのボーイフレンド(笑)だったキヨシ君は、白状にも自分だけ実家に帰ってしまい、私は大学の寮で一人寂しく冬休みを過ごしていた。「今日は元旦!初詣に行きたいけど、フェアバンクスに神社ないしな。でも一人で部屋にこもっているのはやっぱり悔しいし・・・」と言うわけで、大学の裏のスキートレイルに、紅茶を入れた魔法瓶を持ってお散歩に出ることにした。もちろん真昼間。でもマイナス20〜30℃ぐらいはいってたと思う。 お散歩の途中、ちょっと一休み、と思って紅茶を飲むために顔を上に向けたその時!なんか雲が緑色なんですけど・・・おかしいなぁ〜、と思ってその雲をジーッと見つめていたら、その薄緑色の雲がゆらゆらとカーテンの様に動き出したのだ! 興奮した私は寮に戻り、速攻キヨシ君に電話をしてその薄緑色の、ゆらゆらと動く雲について説明してやった。キヨシ君いわく、彼も「昼間見えるオーロラ」については、聞いた事はあるらしい。でも彼自身は生まれて一度も見たことない、って言ってたけど。どうやら、ものすごい明るいオーロラ現象が起こった場合に限り、まれに昼間でもその色が肉眼で見えることがある、という話。貴重な体験しちゃったよ〜! |
そこまで下がると、さすがに外を歩いているだけで、皮膚の露出している顔と、太ももが痛くなる。そしてもちろんまつげも凍る。これは白いマスカラをつけている渋谷の女子高生のようで、ちょっとかわいい感じがしないでもないが、困ったことに鼻毛も凍ってしまう。もちろんキヨシ君のひげも白くなる。以前、メガネをかけて外を歩いていて、メガネにごみがついたのでふっ!と息を吹きかけてごみを飛ばそうとしたら、吐いた息の水蒸気がそのままメガネのレンズに凍り付いてしまい、学校に着くまでくもりメガネのままで歩かなければならない、という惨めな体験をしたことがある私です。それからこの間いつもの様に大学でシャワーを浴びて、駐車場にとめておいた車にたどり着くまでの短い間に、なんと私の髪の毛がカチカチに凍ってた。そしてそんな寒い日には、息を深く吸い込んだだけで咳き込んでしまうのだ! そんなに寒いアラスカで、人々はいったいどんな格好をしているのかというと、これが意外と、結構普通。室内は常時暖房でぽかぽかなので、室内では真冬なのに半そでやタンクトップを着ている人も少なくない。(ちなみに、キヨシ君も半そで派)外に出るときだけ、その上にフリースやトレーナー、そして暖かいパーカ、ジャケット等を羽織るのだ。 私は、たいてい−20℃を目安に、下ズボン(笑。でもラクダじゃないから許して。)をはくかはかないかを決めている。上は、重ね着すればたいてい平気。あと、帽子はかなり重要なので、必ず耳が隠れるものをかぶるようにしている。 ちなみに、こんな寒さのなかでも、半そで単パンで外を歩いているあほが多数いるが、そんな素敵なアラスカン達については以前書いたので、以下を読んでください。 |
ちなみに、そのもらったイクラをほかほかのご飯にのせておいしそうに食べる私を、キヨシ君はものすご〜く心配そうな顔で眉をしかめてのぞきこんでいた。「ねえ、それ、生でしょ。しかも、魚の卵だよ!」でも必ず一度はなんでも食べてみるという好奇心旺盛なキヨシ君。去年日本に連れて帰った際にも、漬物からなんと納豆まで、なんでもトライしてうちの親に「えらいっ!」とほめられていた彼なのだ。(ちなみに納豆はぜんぜんオッケーだったキヨシ君。ホントに?くさくない?と疑う私に「そんなことないよ。コーヒーみたいなにおいで、おいしいよ」と言っていた。コーヒーって・・・それは違うんじゃないか?キヨシ。)キヨシ君はイクラご飯を食べて一言。「なんか、口の中でプチッってつぶれて、ぬるぬるが出てくる〜〜〜〜・・・」納豆OKな彼もさすがにイクラは食べられないのであった。 |
アラスカ大学の寮に住んでいた当時、私はキヨシ君にその話をした。キヨシ君は目を丸くして「冗談でしょ!本当にそんなことが書いてあったの?」とかなり驚いていた。そしてその1文を信じていた私に呆れ顔、という顔で言った。「そんなの絶対にうそだよ。毎年、どれぐらい殺人事件が起きてるか、ニュースや新聞を読んでごらんよ。気をつけないとダメだよ。」 私が信じきっていた「地球の歩き方」はどうやら間違っているらしい。アラスカに住む友達にこの話をするとみんなキヨシ君の見方をするからだ。アラスカといえども、アンカレッジなどの都会や、このフェアバンクスでも、ダウンタウンなどのエリアは一人でうろうろしてはいけないよ!と口をすっぱくして言われる。極めつけに、なんと私が当時住んでいたその寮で、大学生の女の子が数年前に殺されてバスルームに放置されていたという事件が起きていたらしいのだ!しかも私が住んでいた、その階に!ということは、私はそのバスルームでなにも知らずにシャワーを毎日浴びていたことになる。 さすがにその事実はしばらくうちの親には教えることが出来なかった親分なのである・・・ |
私もそういえばアラスカ最初の冬はちょっとやばかったかも。だって起きてもまだ真っ暗だし、やっと日がのぼったと思えばすぐに夕暮れ・・・って、おいおい、おやつの時間もまだですよ!ってな具合なのだ。親分、今年はまだ大丈夫そうです。 |
イニューと親分、アウトハウスの前にて。2002年10月。 |
慣れてしまえばたいしたことはないが、さすがに最初は水道もなしでどうやって食器洗いをすればよいのか、途方に暮れたっけなぁ・・・。 |
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いつもはぼーっとしている彼だけど、やはりアラスカ男児!少々の寒さからくるハプニングにも物怖じしないのだ! |
2001年秋、大学の学生寮の真上にでたオーロラ |
しかし、ムースを見て感動していたのも今年の8月まで。というのも、私とキヨシ君はムースのせいでひどい目にあったのだ!アラスカ、アンカレジからフェアバンクスまでのドライブの最中、高速道路で急に飛び出してきたムースと正面衝突。車は大破し、キヨシ君と私は救急車で救命センターへ運ばれる始末。キヨシ君はガラスの破片で眼球を傷つけ、もう少しで眼球破裂寸前だったと言われ、私も左目の上を16針も縫われてしまった。 それにしても、事故後、少し落ち着いて日本の母親に電話して状況を説明したときの母親の反応って・・・ 私 「お母さん、実はね、ちょっと大変な事故に遭っちゃって。生まれて初めて救急車に乗っちゃったよ〜。怖かった〜!」 母親「え〜?それで?あんた達、大丈夫なの?相手は!?」 私 「相手は、でっかい、お母さんムース。」 母親「・・・・・。ム、ムースって、あの?・・・。」 あの?ってどのだよ〜! |
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