REPUBLICA FEDERATIVA DE BRAZIL - INFORMACOES GERAIS


ブラジル最大の商業都市サンパウロ

　ブラジル連邦共和国は、854万平方キロメートルもの広大な国土を持ち (日本の２３倍)、人口１億６千万人を抱えるラテンアメリカ最大の国です。国土についてはロシア、カナダ、中国、米国に次いで世界で５番目の国です。

　そしてこの広い国土には「世界の肺」といわれるアマゾン大密林（面積約5.000.000km2、日本の約12倍）があり、さらに地上最後の動植物の楽園といわれるパンタナール大湿原（面積は199.930km2、日本の本州の面積の90％に相当）もあり、世界最大の自然財産を抱えている国です。

　昨年度はブラジルがワールドカップで５度目の栄冠に輝きましたが、以前からブラジルはサッカー王国として世界をリードしてきました。さらに、リオのカーニバル、サンバ、ボサノバはもちろんのこと、最近では、格闘技でブラジリアン柔術の活躍、さらにファッションの世界でも世界的なスーパーモデルが輩出し、ブラジルは音楽、芸術、スポーツで有名だったのが、最近は多彩なファッション大国としても注目されています。

　産業面では、広い国土を生かしてコーヒー、大豆、果樹、穀物、そして肉牛の生産において非常に高いレベルにある国ですが、他方ではブラジルは世界一の鉄鉱石輸出国であり、鉄鋼製品の輸出でも世界有数の地位を占めています。ブラジルで産出されるその他の主要原料には、石油化学製品、アルミニウム、非鉄金属、肥料、セメントなどがあり、主な工業製品としては、自動車、航空機、電気・電子機器、繊維、衣類、及びはきもの類などがあげられます。主な貿易相手国は、アメリカ、ドイツ、スイス、日本、イギリス、フランス、アルゼンチン、メキシコ、そしてカナダなどです。　

　２０世紀後半に入り、ブラジルは世界第１０位の経済大国にまで成長してきました。ブラジルの経済活動は、他の全ての発展途上国を凌いでいるといえるでしょう。輸出はＧＤＰの６％に、また、工業は３６％にまで達し、先進国並みの比率となっています。１９９６年時点の労働人口は約６，８００万人と見積られており、その内の約４１％がサービス業、２３％が農牧業、１２％が工業、１３％が商業、そして、６％が建設業に従事しています。

　ブラジルは、広い国土を生かし農業大国として大きく成長し、豊かな地下資源等にも恵まれ工業国への脱皮も達成し、現在は多様で豊富な自然を生かしたエコロジック観光に力を入れています。　そして環境保護については環境サミットを開催するなど先進国たるリーダーシップが認められている国です。


移民の国ブラジル　

　ブラジルはポルトガル人によって探検され、開拓された国ですが、ポルトガルは人口の少ない小国だったため、開拓に必要な人手をアフリカから大量に奴隷として連れてきました。しかしこの奴隷制度も19世紀の終わりに廃止されたので、1808年に、外国人がブラジルで自分の土地を持ってもかまわない、という法律が作られてからヨーロッパから大量にブラジルに移住してきました。彼らはポルトガルからだけではなく、イタリア、ドイツ、スペイン、ポーランド、さらにはレバノンからも渡ってきました。日本人の移住が始まったのは1908年からですが、膨大な土地と無限な可能性に引かれてやってきた日本人の社会は日系2世、3世へと広がり、今日では、海外最大の130万人とも言われる日系人社会が形成されています。

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